1999・1・4橋本vs小川「20年目の真実」はあったのか

証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実

「新日本プロレスのファンの皆様、目を覚ましてください」

1999年1・4、小川直也が橋本真也をボコボコにした後の叫びは今も記憶に新しい。

あの遺恨試合を佐山聡、武藤敬司、永島新司ら18人の当事者たちが語る今書だが「20年目の真実」と題名通りにはいかず、語る内容は皆バラバラで真相は藪の中。

のちに私は東スポに入社し、プロレス担当やカメラマンの何人かにこの試合について聞いたけれど、見解はやっぱりバラバラだった。

しかし、そのアバウトぶりこそがあの当時のプロレスで今は懐かしい。リング外でのドロドロをわれわれは夢想し、試合で見えるわずかなヒントを元に解釈することに喜びを得ていたことを思い出す。

証言者も「橋本は小川をスパナで殴るべきだった」と語る前田日明を筆頭に、基本ネジが飛んだ変人で、ジェラルド・ゴルドーの常識人ぶりが光るほど(それでもコンプライス違反)。

ラストに登場する橋本元夫人も感動の締め要員と思いきや、全方位に恨みのシュート発言を繰り広げる始末で、あと味が悪いことこの上ない。編集者の悪意もたっぷりである。

本自体が20世紀の血生臭いプロレスの延長戦上にあり、白黒はっきりつけすぎる時代にはひどく懐かしい。

※ ※ ※

書評には載せきれなかったんですが、証言者のメンツが佐山聡 、村上和成 、ジェラルド・ゴルドー 、元UFOスタッフ、藤田和之 、安田忠夫 、加地倫三、前田日明 、武藤敬司 、大仁田厚 …。

このメンツでご飯食べられる!というプロレスファンは絶対そんはないですし、「アメトーーク」で有名になった加地倫三さんが関わっている点でお笑い、テレビ史的にも貴重だと思います。

めっちゃくちゃでデタラメな話ばっかりですが、読むとスッキリしますよ。

※この記事は雑誌『CONTINUE』に掲載したレビューに加筆したものです。

 

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